【冨樫無理するな】ハンターハンターで一番好きなシーン
一年以上の充電期間を経てハンターハンターが来週から連載再開
これだけ休んでおいてなお読者に暖かく歓迎される作家という不動の地位を築いた冨樫氏は、休載をこつこつ積み上げていったこの10年で読者の教育に見事成功したと言えます。逆に、新種のキメラアントと言える冨樫氏の生態を学習させられた感のある我々読者は、自己の欲求を満たすために冨樫を鞭打つのは卑しいことだと悟り、これからも生暖かく彼を見守っていこうという達観の境地に至ったのです。
私は物心ついた時から元祖婦女子である姉の影響で冨樫氏の作品を読んでいました。ハンターハンターは彼の作品性である底知れぬ黒さを随所に惜しみなく出しつつ、主人公(私はこれまでのストーリーは、ゴンではなくキルアが主人公だと思っています)の成長を描いた最高傑作だと思います。同作で一番好きなシーンをあげるとすると幻影旅団(蜘蛛)編のラストです。
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GIを参加するためにオークション会場に入ったゴンとキルアはフェイタン・フィンクスと遭遇する。
そこでパクノダが死んだことを知らされる。
記憶弾でパクノダの記憶(人質交換に向かう最中になぜ逃げないのかパクノダに聞かれたゴンとキルアが、仲間であるクラピカに人(団長)殺しをさせたくないからだと言うシーン)を得たフィンクスはこう二人に言った。
「パクはお前らに感謝してたぜ」はい涙汁ドバー
19:00くらいから
感情揺さぶる冨樫流ストーリーテリング
蜘蛛編はクラピカの復讐譚から始まりますが、悪(幻影旅団)の側にも死んでいった仲間を想う心があるという場面で終わります。悪を悪のまま終わらせないことが、読者の感情を揺さぶります。グリードアイランド編のクライマックス、ボマー・ゲンスルーとの闘いのラストは、ゲンスルーが傷ついた仲間を思いやってゴン達に救済を求めています。キメラアント編のラストは、王が死の間際に生まれてきた意味(コムギへの愛)を悟ります。「世はこの瞬間の為に生まれてきたのだ」目から汗が止まらねえ 幽遊白書の魔界トーナメント編のラストも戸愚呂弟の人間臭さあふれる「世話かけちまったな」という台詞が大いに泣かせます。いずれも大好きなシーンです。冨樫先生はこの手を使うのが本当にうまいなあと。幼い頃からリアルタイムで先生の作品を読んできたので、それらは私の人格形成に少なからぬ影響を与えてきました。そして今なお作品の質を更新し続けているのはまさに稀有で、一年くらいの休載で誰にも文句を言わせない地力があると言えます。暗黒大陸編も期待しています。
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