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なぜ、ご遺体が「仏さま」なのか?

ご遺体のことを仏さまと呼ぶのはなぜでしょうか?

 

葬儀業界では、「死者は死後49日経ったら成仏する」、つまりほとけになるから、という意味で使われているものだと思われます。

 

いずれにせよ、日本では仏教と死者は密接に結びついています。

 

では、「ほとけさま」つまりブッダは、死者のことをどのように言っているのでしょうか。数多い仏教書のうちでもっとも古い聖典である「スッタ二パータ」から紐解いていきましょう。

 

身体は、骨と筋とによってつながれ、深皮と肉とで塗られ、表皮に覆われていて、ありのままに見られることがない。

 

身体は腸に充ち、胃に充ち、肝臓の塊・膀胱・心臓・腎臓・脾臓あり、鼻汁・粘液・汗・脂肪・血・関節液・胆汁・膏がある。

 

またその九つの孔からは、つねに不浄物が流れ出る。眼からは目やに、耳からは耳垢、鼻からは鼻汁、口からは或るときは胆汁を吐き、或るときは痰を吐く。全身からは汗と垢とを排泄する。

 

またその頭は空洞であり、脳髄にみちている。しかるに愚か者は無明に誘われて、身体を清らかなものだと思いなす。

 

また身体が死んで伏す時には、膨れて、青黒くなり、墓場に棄てられて、親族もこれを顧みない。

 

ブッダのことば 中島元訳 岩波文庫)より引用

 

ブッダの生きた当時、死屍は林の中の墓場に捨て去るという葬法が一般的だったようです。

 

ゴータマ・ブッダ自体が、バラモン教華やかなりし頃、過度の祭祀や儀式を否定して出世してきました。

 

死後の世界についても、スッタニパータでは、一言も言及されていません。

 

スッタニパータを読めば読むほど、ブッダの言葉とはかけ離れた現在の仏教や葬儀業界の偽善性に辟易します。

 

現代葬儀において遺体の防腐など最低限の処置は必要ですが、過度の装飾や儀式には何の意義もないと私が考える所以です。